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2006年8月 8日 (火)

新しいスキーの考え方

Hendrix_1
Hendrix Skis というメーカーのPurple Hazeというモデル。ロックなデザインがいいね。

まずは、ちょくちょく拝見しているブログ「オレスタイルブログ」をご紹介。マニアックなファット系の板の情報がかなり多くて、参考にさせてもらっています。

さて、以前の記事で新しい板の条件として下記のような項目を挙げました。

欲しい板:
・190cm前後の長さ
・110mm以上のセンター幅
・ノーズダイブしにくいトップ形状または適度なセットバック
・深いサイドカーブは不要
・脚力に合った柔らかさ
・出来ればスワローテールに乗ってみたい
・デザインがカッコイイ
・マニアックで変態な板(!)

基本的には変わってないけど、少し違う考え方も出てきたので個人的なメモとして書いてみたい。

で、いきなり今日の結論!

「国内のバックカントリーやゲレンデエリア内パウダーで、スティープ&ディープを滑るのが目的で、滑りのスタイルが「速い」さらに「アグレッシブ」で、地形を活用したマニューバーをするなら・・・・」

長さ: 185~190cm
幅: 110~120mm
キャンバー: フラット
サイドカーブ: とりあえず、あまりない
スタンス: 若干セットバック+ダック
フレックス&トーション: やわらかめ

(ここから先は多分、意味不明だと思うので気になる人だけ読んでください)

さて、カービングスキーの登場から早いもので10年以上も経ってしまった。そしてファットスキーが深雪専用のスキーから、オールマウンテン(ここで言うのはオフピステ)スキーとして進化してきが、進化は留まることを知らない。

というわけで、そろそろ新しい考え方をしないと、若いもんに「ダセェ」と言われちまうなぁ。(ってこういうことを考えるのが一番オヤヂ臭いのだけど・・)

①板の長さ: (昔)長いほうが良い vs (現)長さは関係ない

昔はメーター(2m)もしくはそれ以上がかっこいいとされ、実際、上級者や競技者(種目によるけど)はこぞって長い板を履いていた。すでにその価値観は当の昔に崩れ去ったけど、オールマウンテンファットについての長さはどうなのか?
ファットが出始めた頃は2mのファットもあったけど、今はほとんどないね。むしろ、190cm台も稀な気がする。

結論から言うと、板の長さによる特性は、フレックスやトーションで何とでもなるらしい。自分は体験してないから、断言できないけど。

長い板のメリット:
・前後バランスが取りやすい
・スピードが出る
・大きなターンが描ける
・浮力を稼げる
・安定感が増す

もし短い板で上のメリットをカバーできれば、山で使うには良いかもしれない。軽量で小回りが利くのは、日本の狭い地形やツリーのバックカントリーに入るには良さそう。

②キャンバー: (昔)あって当たり前 vs (現)なくてもいいんじゃない?

スキーに当たり前についているキャンバー。実は要らないかも?!
有名どころで、Volantのスパチュラ。スパチュラはリバースキャンバーってことで、トップとテールが雪面から離れるような、普段とは逆のキャンバーなんだよね。さらにサイドカーブも逆。パウダーでは水上スキーと同じ原理で滑りやすそうだ。
だけど、ピステやアイスバーンでは絶対にヤバイと思う。エッジの接雪が極端に短いから。山はパウダーばかりじゃないからね。
じゃあ、フラットキャンバーはどうだろう。ゲンテンの板なんかはフラットだったりする。

3次元で雪に接しているパウダーやクラストでは、キャンバーは必要ないのかもしれない。逆にナチュラルな状態がフラットな訳だから、板の返しや横方向へのスライドがルースになるような気がする。

フラットキャンバーは最近流行りの地形を使ったライディングには良さそうだ。(実際ゲンテンのボードはバンクへの当て込みが得意らしい)

③ファットスキーのサイドカーブ: (昔)直線 vs (現)進化中

K2のセスモリソンモデルには割としっかりとしたサイドカーブがついている。シェーンマッコンキーが開発に携わったVolantのスパチュラのサイドカーブはウェストに最大幅がくるようなツチノコシェイプ。
そして多くのファットスキーのサイドカーブは、直線に近い(=サイドカーブがあまりついていない)。

さらに、今期登場するポンツーン(これもシェーンマッコンキーが開発に携わっている)もサイドカーブは逆だけど、大きな特徴はテーパーであること。
テーパーというのはトップが幅広く、テールは結構細い。ゆえにスキーのトップ部で浮力を稼ぎ、セットバックやスワローテールと同様の効果を狙ったもの。

エクストリームな条件では、サイドカーブが強いと切れ上がってしまい、うまく横滑りのコントロールを出来ないという理由で、GSモデルくらいの程よいサイドカーブが良いというのが定説だった。
でも、最近のビッグマウンテンファットのサイドカーブはいろいろ。

進化中というか、滑るスタイルや場所によって、得手不得手があるのかも。

④ビンディングスタンス: (昔)センターにスキー板と平行につける vs (現)進化中

通常ビンディングは、スキーのトップシートに記されたスキーセンター(トップとテールの丁度中間位で、スキーの性能を十分に発揮できるスイートスポット)に合わせて取り付ける。この場合、スキーの進行方向に対して0度で取り付ける。つまり、板を平行にまっすぐに滑らすには、足のつま先が進行方向を向くことになる(※)。

(※)特殊な場合(競技やヘリスキーのファットなど)は若干角度をつけたり、内側へずらす方法もあったけど、非常に稀なケース。

最近は、ノーズダイブを避けるために、セットバック(少し後ろへ位置をずらす)も一般的になってきた。さらに、この記事の上にある画像を見てもらうと、ビンディングの取り付けが、つま先を開いたような状態になっている。幅の広いファットでは、ダックスタンスになっているほうが踵を使った力強いエッジングができるのでこれは良いかもしれない。

⑤フレックス: (昔)アグレッシブに滑るなら硬いほうがいい vs (現)やわらかい雪で滑るなら多少やわらかくてもいい

たいがい、選手用や上級者用は板が硬い。脚力が一般人とは異なるちゅうのが主な理由だと思うけど、硬いピステンバーンを滑らない限り、必要以上に硬い板は要らないと思う。パウダーの場合はスキーの板は主に雪の中を滑っているわけだし、ターンのマキシムで板をたわませたカービングをしなければいけないことを考えると、雪の柔らかさに合わせた板の硬さが求められる。硬い板は確かに速い。が、滑り手がターン弧を自由に変化させて斜面に合わせて滑るとなると、硬い板ではテール(または板全体)がスライドする。というかスライドさせていくしかない。
スティープ&オープンのアラスカの斜面でB3を使ってみて、やっとB3の本領を発揮できた気がする。これが限界!っていう大きな弧のターンでぶっ飛ばすのは、確かに快感だけど、単にチョッカリ気味で滑るのに近くなってしまうわけで、あまりかっこヨクナイ。国内の地形やシュートを考えると、速くて大きいターンが得意な板より、意のままにマニューバーを描ける、クイックに動ける板が良さそう(スピードが遅いという意味ではない)。
ちなみにトラックが入ってギタギタになったゲレンデとかは、B3のような硬い板が頼もしい。

⑥トーション: (昔)硬い vs (現)わからん

フレックスとトーションのバランスが重要なんで、一概にこれがいいとは言えないし、実際、よく分からんのですが、昔ほどトーションの硬さについては気にしなくても良い気がする。スノーボードは、あの薄さで、あの幅なので、ねじれにはめっぽう弱いはずだし。パウダーでは、ターンの進行方向に浮力を生かせるねじれ剛性が必要なわけで、硬けりゃいいってわけでもなさそうだし。

ふむ、長ったらしく書いたけど、これじゃあ、机上の空論だな・・・
まずは良さそうと思う板をオーダー入れてみて、人柱になるしかないか・・・
それに、これらの要素以外にテール形状とか、心材とかいろいろ要素はあるわな・・・

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コメント

たしかにダックは気になるスタンスだなあ
ナチュラルからオープンのスタンス気味においての過重コントロールで切りあがっていく場合
実は絶対的にスキー自体が逆ハの字になってコントロールしてるんだよね
当て込んだり深く切れ上がったりするには良いのかもね
でもこれってセンターが100オーバーになってきたから出てきた考えだね
確かに現在進行形というか、一つの考えでは板を選べなくなってきたね

そんなおいらも今年は板ほしいんだよなあ
まだ自分のほしい板全然見えてこないけど
しかもまたアルペンも復活したいと思う今日この頃だし。。。

むう・・・葛藤。。。

投稿: Roots | 2006年8月10日 (木) 16時43分

ビンディングのつけ方自体、ケッタイだなぁ。

>当て込んだり深く切れ上がったりするには良いのかもね
これってサイドカーブ関係なく、こうすればオーケーなんかね???

それにしてもジミヘンスキー。コンセプトが・・・笑
Star Spangled Bannerに至るとデザインはどんな風になるんだろう。

投稿: coralsurf | 2006年8月11日 (金) 07時30分

>逆ハの字
いわゆるシザーズですかね。
内足の位置、つまりスタンスの幅の広さと前後差の関係なのかな。オープンスタンスで内足のエッジも有効に使おうと荷重すると、どうしても逆ハの字になりますよね。最近は板も変わって、腰の位置や向きも変わったから違うのかも。。
まあレーサーの場合は次のターンのためのステップを踏んでいるって感じだけど。

山で滑るときには、シザーズは必要なさそうだし、常にパラレルかハの字になっているわけだから、ダックスタンスは興味深いですね。

サイドカーブとの関係だけど、やっぱりトップがバカ太い最近のカービングスキーだと、結局、ダックスタンスと同じな気がする。サイドカーブとスタンスが平行になっていない訳で。うーん言葉で説明するのが難しいなぁ。とりあえず、カービングスキーにはダックスタンスは要らない、と。ダックはファットならではの考え方ですね~。

ちなみに、滑降の選手はダックにしているみたいです。これは、超高速で滑降する際に、スキー同士が離れると致命的な転倒につながるためらしいです。オープンスタンスというのも関係ありそうですね。

>Rootsさん
そっちだと、八幡平あたりの試乗会が盛んじゃないですか?おいらは試乗会行ったことがないので、いろいろな板を乗ってみたいと思う今日この頃・・って真夏ですけど。

>Coralsurfさん
コンセプト(笑)こういうふざけてるの結構好きです。
ダックスタンスにするとディアミールだと都合が悪いかなと思ったんですが、案外いいかも。ハイク中でも、ひざの向きが楽になりそうな気がします。

投稿: あかひ | 2006年8月11日 (金) 11時33分

どうでもいいことだが、Purple Hazeのグラフィックがどうにもジミヘンぽくなくて、イマイチなんだよなー。笑

投稿: coralsurf] | 2006年8月11日 (金) 22時47分

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